こんな方々のために書きました
- ジャック・ライアンを見た
- シーズン1とシーズン2を観た
- でもシーズン2はあまり面白くなかった…
Hey Guys!デラ(@dera_desu)です。
CIA分析官の活躍を描くAmazonプライムのオリジナルアクションドラマ「トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン」。2021年現在シーズン2まで公開しています。ただし、明らかにシーズン2の評価が低いようです…
ということで、今回は「トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン」シーズン2の評価がどうして低かったのか…シーズン1と比較して考えてみたいと思います。
実際にあった他の方のレビューも参考にし、何が原因だったかを解明できたらと思います。
※これ以降はシーズン1とシーズン2のネタバレ含みます。未視聴の方はご注意ください。
シーズン2のあらすじと予告編
まずはシーズン2がどんな内容だったか、簡単におさらいしたいと思います。
ある船がベネズエラのジャングルに違法に武器を運び入れている可能性があるとの情報をつかんだCIA職人のジャック・ライアンは、南アメリカへと向かう。しかし密輸事件の裏に隠されていたのは世界を巻き込む巨大な陰謀だった。
Amazonプライムビデオより引用
シーズン2の舞台は、南米のベネズエラ。謎の荷物が密輸されたと知り、ジャックは命の恩人でもある旧友とベネズエラに向かいます。
しかしそこで待ち伏せに合い、ジャックの旧友は死んでしまうことに。それを現ベネズエラ大統領であるレイエスの仕業だとにらんだジャックは、グリーアやマティスたちと真実をつかむために戦います。
国家権力を持つレイエスに苦戦するも、最後にはレイエスにたどり着き、彼を権力の座から降ろすことができた、というのが大まかなストーリーです。
シーズン2は評価が低いのか?
ではシーズン2の評価は実際にシーズン1と比べてどうだったのか。「Amazonプライムビデオに投稿されたレビューの星数」と海外の有名データベースサイト「Rotten Tomatoes」の評価を見てみましょう。
シーズン1とシーズン2の評価
まずはシーズン1にレビューされた評価がコチラです。
Amazonプライム | |
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Rotten Tomatoes | 75%~88% |
次にシーズン2にレビューされた評価がコチラです。
Amazonプライム | |
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Rotten Tomatoes | 57%~67% |
数値を見る限りでは一目瞭然、シーズン2のほうが低評価となっています。もちろん見る方の好みにもよりますが、世間的には明らかに「シーズン2は微妙だった…」ということでしょう。
シーズン2が低評価の理由
ではなぜシーズン2の評価が低かったのか。シーズン1の内容と比較して個人的に考えられる点を挙げていきたいと思います。なお他の方のレビュー等を観させていただき、参考にもしています。
敵としての魅力
まず言いたいのがこの「敵としての魅力」という点です。いわずもがな、シーズン2の敵は圧倒的に魅力が欠けています。
シーズン1に登場した敵はイエメンのテロリスト”スレイマン”。
彼には愛すべき家族がいて、妻に対しても一途に思う夫でもあり父親でもありました。また仲間に対しても息子同然という言葉を使います。そしてたった一人の肉親である弟も大切にしています。さらに金融知識をもった大卒のインテリで知能も高い。
そしてなにより「過去に背負った復讐心」という信念を強く持った男で、敵ながら芯があり、計画性と残虐性を持ち合わせた申し分ない敵だったわけです。
それに比べ、シーズン2の最大の敵であるベネズエラ大統領の”レイエス”。
彼の持っている能力に関して多く描かれてはいませんが、大統領に上り詰めるだけあって、何かしらの才能があったことは間違いないでしょう。
しかし彼が大統領になった後、たった6年で国の経済状況を悪化させています。貧困率は400%アップだそうです。こりゃ無能だ、と言われてもぐうの音も出ないでしょう。
彼にも家族はいますが、そこの繋がりはほとんど描かれていません。ちなみにレイエスにも同じく弟がいますが、その弟から非難されたことにより殺すという…アメリカ側に寝返るのでは?という不安があったのかもしれませんが…コイツには愛もへったくれもありません。
そしてレイエスには敵としての恐ろしさを感じるシーンがありません。全て指示のみだからです。国全体を指揮できるのでそれは最強でしょう。しかしスレイマンのような「ヤバさ」は皆無です。
シーズン1では敵が非常に立っていたために、シーズン2に見劣りしてしまったものと考えられます。
グリーアの病気
シーズン2で「なぜだ?」と思わずにいられなかった設定。これがグリーアの心臓が悪いという設定です。
確かに、グリーアの心臓が悪かったために「ロシア支局からカラカスへ移動した」や「空港へ送ろうとしたら裏切られ拉致された」というストーリーの展開がありましたが…それが病気である必要はもちろんないわけです。
また、グリーアの心臓が急に痛みだしたために逃げるのに手間取ってしまった、というシーンもありましたが…結果捕まってません。大丈夫なんです。
そして何よりカラカスのCIA支局長であるマイク(マイケル・ケリー)がかなり活躍してくれました。グリーアの印象がより薄くなってしまったわけです。そうなると、結果として今回グリーアはいる意味があったのか?
主人公の次に重要な立ち位置であったキャラの重要性が見えない…そうなるとやはりシーズン2はつまらない…になってしまいませんか?
ヒロインの存在
ヒロインの存在は特に必要という訳ではありません…が、個人的には「いたほうがいい」と思います。その理由はドラマの中の「箸休め」です。
特に本作「ジャック・ライアン」のようなシリアスでハラハラを楽しむようなドラマの場合、見ていて疲れてしまう方もいるかもしれません。かといってコメディを挟むとシリアス感が薄まってしまう。
そんな時にちょっとした恋愛模様があると、気持ちの変化もあり少しホッとできる時間ができると思いませんか?主人公の笑顔が見れるいい機会にもなります。ボンドガールならぬライアンガールです。
シーズン2ではノオミ・ラパスが演じるハリエットが登場し、いきなり夜を共にするという大人な展開が起こります。ヒロインになると思いきや…それ以降は特に何もありません。
シーズン1には一応ちゃんとヒロインが登場しましたが、シーズン2では中途半端。これも評価を下げた一因だと感じます。
復讐という動機
今回のジャックの戦いの目的は、全てにおいて「復讐」に紐づいていました。古くからの友人であるモレノ議員が目の前で殺された件です。
ただ、その「動機」の部分が非常に弱く感じられました。何せモレノ議員は最初の1話しか出ていないからです。
ジャックを戦場で救った命の恩人でもあり、家族ぐるみの付き合いもある。確かに彼が殺されたことで「復讐してやる!」というのはわかりますが、それが見ている側に伝わりにくかったと思います。
何せ他の国の大統領官邸に行って、みんな撃ちまくっちゃうレベルですからね。相当な理由がないと納得もしにくい。グリーアを救出する任務があったことを引いてもかなり大胆です。
ジャックとモレノ議員の絆が十分に描かれていなかったために、ジャックやりすぎじゃないか?という意見が出てきたものと思います。
ジャックらしさが薄い?
今回のドラマで、一番評価を下げてしまった原因がこれだったのかもしれません。
シーズン1でのジャックの魅力の1つとして、CIAの分析官というのがありました。決して戦場で先頭を切るタイプではなく、データによって相手を見つける特徴です。彼は元々デスクワークでしたし。
また物事に慎重で、いざとなった時に本気を出す…そんな彼のギャップにカッコイイと思った方も多いと思います。
しかし、今回は命令を聞かずにコンテナを調べて敵に捕まったり、大統領を殺すために一人で攻め入ったりと何かと暴走するところが多く見られました。
シーズン2は無茶をしがちなグリーアが大人しかったのが原因でしょうか?何にしてもジャックの良さを感じにくかったと思います。
あれじゃ”ジャック・ライアン”ではなく”ジャック・バウワー”です。
https://deradrama.com/jackryan-season2-netabare/
まとめ
今回は個人的に感じた「シーズン2がシーズン1と比べて劣っていた点」をまとめました。最後にまとめましょう。
- 敵に魅力がなさすぎる
- グリーアが足手まとい
- ヒロインがいない
- 復讐心が伝わりにくい
- ジャック・ライアンらしさがない
やはりシーズン1に比べて「パワーダウンしてしまった」ということは確実でしょう。楽しみにしていただけに残念でした。シーズン3では面白いジャック・ライアンシリーズを期待しています。
他にもジャック・ライアンの記事は用意していますので、お時間ある方は是非ご覧ください。