アマゾンプライムオリジナル”ボッシュ”のシーズン1のレビュー感想をネタバレありでご紹介します。
ロサンゼルス市警の刑事”ハリー・ボッシュ”が凶悪犯罪に挑む超本格的な刑事ドラマ、ボッシュ(原題:BOSCH)ってご存知ですか?
リアルな日常をうまく表現しつつ、犯人を追っていくのがこのドラマの最高の魅力。
シーズン1は犯人もガッツリサイコパス。うん、胸糞悪いですがおもしろいっ!
レビュー・感想
事件は解決。でも胸糞悪く喜べない終わり方だった…
繋がっていそうで結局何の関係もなかった「少年の遺棄事件」と「連続殺人事件」。どっちも終わり方としては色々最悪。
ただ、ストーリーが盛り上がったかどうかで言えば、すごく良かった。
なんてったって、犯人の”レナード・ウェイツ”がクズ過ぎてね。
買い物していて、店員さんの頭を思いっきり撃ち抜くシーンとか…もう酷いよね。鬼畜よね。
ホント生粋の「悪人」で嫌悪感は常に最高潮でした。
10人以上殺しているすげーやつ。その中には母親も含まれてますからね…もう立派なサイコパスの完成です。
だからこそ言いたい。
こんな奴がフツーに野放しになってるところを最初に捕まえた巡回中の警察官。”あっぱれ”あげちゃいます。
『あの車、盗難車じゃないか?』という機転で生まれた逮捕劇ですから。あれがなかったら、奴は今でもどこかで犯罪犯してたのかも。
やっぱり”あっぱれ”もう一枚あげちゃいます。
ただ、この犯人も幼少期は辛い思いをしていたわけで。それによって心が歪んでしまったわけです。
かわいそうだけど…言い訳にはならないからね。
同じ施設で育ったハリー・ボッシュは警察官となり人の命を救っていますから。
ただそれはハリーが経験した「母親が殺された」っていうのがめちゃくちゃデカかったんだと思う。
そう考えると、最悪なことだけど、彼にとっては「その事件があったからこそ」なんかもしれないね。道を踏み外さなかった理由というか…
人間味が溢れる、かなり深いドラマですよ、こりゃ。
人間味深いといえば、マディとハリーの関係性。いいなぁ。
なんか海外ドラマや映画でよくあるけど【親は別れてるけど子供は仲がいい】みたいな設定、すごく好き。
日本ではあまり見かけないですよね。
それでいて、その夫婦が子供のことになるとちゃんとタッグを組むのもすげー好き。
なんかこうゆうの見てしまうと、結婚への憧れとか…子供を持つ責任感とか…色々学べちゃいますよね。
それでいて、それと同じぐらいムカつく人たちがたくさん登場しちゃうのもこのドラマの魅力(?)
とにかくムカつくやつが多くて、だからこそマディとハリーの関係性とか、ハリーと同僚たちの信頼とか、そうゆうのが光っちゃうんでしょうな。
そして個人的に見ていて気になっちゃったのは、ロサンゼルスの雰囲気ですか。
一度行ったことありますが、確かに光と闇が共存しているというか…
表通りは観光客いっぱいでみんな自由でハデな人も多くて…めちゃくちゃアメリカを感じれるんですけど、裏路地は一変。
一気に危険さが増すというか、単純に怖いです。
その辺の「怖さ」に対応してるのがボッシュ達なんだろうなー。
『ロサンゼルス行こうぜー!』なんて言えるのはこうゆう警察官の活躍があるからでしょうね…(しみじみ)
まとめ
ボッシュのシーズン1、まとめると以下の通り。
- 犯人は非常にサイコパスで嫌悪感がすごい
- 登場人物がみんな自己中心的なやつが多くイライラ
- だからこそ当たり前の幸せが感じれる
ドラマ「ボッシュ」のいいところって、本当にリアルで変に飾ってないところがすごくいいんです。
だからじっくり見ちゃう。そして止まらない。これはホントおすすめなドラマです。好きです。